2016年9月30日金曜日

認知症が進んだときのケア


   グループルーム発足当初は、認知症でもご自分で歩けて、

日常生活は自分でできる人たちでしたから 一人ひとり、

得意なことをやっていただいていました。



 編み物が得意な人は編み物でマフラーなど編んでいただいて

和裁が得意だった人には、手縫いの手提げを縫っていただき

掃除が得意な人にはテーブルなど拭いていただき

昔、OLで働いていた人は、お茶を入れるコツが良く分かっていて

上手にお茶を入れていただいていました。



 当時は、日常の会話はやりとりできたので、

月1回はみんなで外食に行ったり、お花見に行ったり

日常は、「懐かしい歌」を歌うのが皆の楽しみでした。



 
 でも、8年過ぎた現在、最初からの人は3人のみ

5人のメンバーは入れ替わりましたが

年齢が進み、認知症が進んで

会話が成り立たないし、できることは少なくなってしまいました。


現在は、色紙で形を作ったものを色分けしていただくとか

1から50までの数字を順番に並べていただくことが、何とかできます。

「出来た」という達成感が大事だと思います。

「ことわざクイズ」例えば「犬も歩けば棒に当たる」など

得意げに笑顔で答えてくれます。


認知症が進むと、自分自身でも「私はバカになった」

と感じるようで、少しでも自信を持たせてあげないと

「役に立たないから、家に帰ります」が始まってしまいます。



自分で歩ける人は1人。その人以外は、車いすになってしまいましたが、

すぐ、車いすから立ち上がってしまう人は危険なので、

常時、見守りが必要です。