グループルーム発足当初は、認知症でもご自分で歩けて、
日常生活は自分でできる人たちでしたから 一人ひとり、
得意なことをやっていただいていました。
編み物が得意な人は編み物でマフラーなど編んでいただいて
和裁が得意だった人には、手縫いの手提げを縫っていただき
掃除が得意な人にはテーブルなど拭いていただき
昔、OLで働いていた人は、お茶を入れるコツが良く分かっていて
上手にお茶を入れていただいていました。
当時は、日常の会話はやりとりできたので、
月1回はみんなで外食に行ったり、お花見に行ったり
日常は、「懐かしい歌」を歌うのが皆の楽しみでした。
でも、8年過ぎた現在、最初からの人は3人のみ
5人のメンバーは入れ替わりましたが
年齢が進み、認知症が進んで
会話が成り立たないし、できることは少なくなってしまいました。
現在は、色紙で形を作ったものを色分けしていただくとか
1から50までの数字を順番に並べていただくことが、何とかできます。
「出来た」という達成感が大事だと思います。
「ことわざクイズ」例えば「犬も歩けば棒に当たる」など
得意げに笑顔で答えてくれます。
認知症が進むと、自分自身でも「私はバカになった」
と感じるようで、少しでも自信を持たせてあげないと
「役に立たないから、家に帰ります」が始まってしまいます。
自分で歩ける人は1人。その人以外は、車いすになってしまいましたが、
すぐ、車いすから立ち上がってしまう人は危険なので、
常時、見守りが必要です。